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 真っ赤に紅葉したモミジとドウダンツツジの葉も落ち、庭の落葉樹は枝だけとなった。雪が舞う折、木々は冬支度を終えました。

2005年12月12日

国債大量売却に走るメガバンク


「日銀の政策変更の可能性を踏まえて日本国債を2兆円減らしました」。2005年9月中間決算における三井住友フィナンシャルグループ社長の一言である。

 旧UFJホールディングス(10月に旧三菱東京フィナンシャルグループと合併)は「リスクを抑えめにコントロールする」との考えで上半期に国債の保有額を8,000億円減らした。みずほフィナンシャルグループも国債の保有額を8,000億円減らした。

 長期金利が上昇すれば、国債の価格は下がる。日本経済の立直りを鑑み、日銀の量的緩和の解除、ゼロ金利政策の解除を睨んでのリスク・コントロールである。

 メガバンクの考え・行動には、合理性がある。金利と債券との関係、日本の経済状況を見れば、国債を保有するリスクに注意を払うのは当然である。

 しかし、ここでメガバンクのモラルを問いたい。自行で売却を進めている国債を、個人顧客に購入を勧めるのは何故か? 国債のリスクについて十分説明しているのか?

 とは言うものの、今は「自助努力」「自己責任」の時代である。世の中の変化を受け入れ、変化への順応のしかたを考え、勇気を持って行動することが、大切な時代である。

 しかし、多くの人が「私には関係ない」「私にはできない」「私には合わない」などの理由を言って、考えることを停止する。養老先生の言うところの「バカの壁」である。多くの人は、各自が持つ「バカの壁」の受け入れを拒み、それに立ち向かうことを避ける。

 こう考えると、メガバンクのモラルを問う以前に、自助努力を怠る顧客のモラルを問う必要もありそうだ。「銀行に何とかしてもらおう」という依存心が、生き方の根底に伺える。銀行にそこまで求めるのは、お門違いなのだが・・・

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 このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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[2005年]