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わが家の四季ヘ |
震災から4年が経った。避難指示解除準備区域である南相馬市小高区では、いまも帰宅は日中に限られ、宿泊はできない。
「(帰還者のために)選択肢を増やします」
一年後の避難指示解除に向けて、南相馬市は準備を進めている。テレビの特集番組での桜井市長の一言に、わが家の避難生活が蘇った。
震災から一月後、新潟県上越市、わが家の避難生活が始まった。子供が新しい制服を着て、新しい学校へ通い始めた。体育館から借上住宅へ移り、家庭を意識する感覚が戻った。
上越市を訪問された南相馬市の担当者から、南相馬市の現状が説明された。帰還に向けて、様々な事情があり、様々な意見がある。調整役のご苦労を察しながら、わが家の要望を伝えた。
「(わが家では)これからどうするかは自分で決めたい」
「(だから)選択肢が増えるのは、とてもありがたい」
「家庭でできることは、自分で対応する(自助)」
「(だが)学校と病院は、自分では対応できない(共助)」
「市に頼るしかないので、よろしくお願いします」
行政のトップが「選択肢を増やす」と明言した意味は重い。南相馬市では、[自助]と[共助]の新しい関係を模索している。家庭は新しい[家族]を模索し、行政は新しい[地域]を模索している。
「震災前へ戻る」「時計は止まったまま」の表現に、現実を感じない。「補償がある」「国がやる」の表現にも、現実を感じない。
(もしかすると)わが家は、未来へタイムスリップしたのかもしれない。一足先に、新しい社会の門を叩いているのかもしれない。
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塾 長
(ピカイチ先生) |
このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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