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 先週末の残雪も姿を消し、家の前の空地に「ふきのとう」が芽を出した。早々に、食べごろの芽を摘み、天ぷらでいただいた。暖かな日差しの輝く春に、新緑という色がつき始めた。そして、舌でも春を感じられる季節になった。

2005年03月14日

ニッポン放送の新株予約権差止め判決


 ニッポン放送の新株予約権発行に対して、発行差止請求がほぼ全面的に認められた。個人的には、ライブドア側の主張が資本主義として正当であると考えつつも、司法の判断が下るまでは日本独特の資本主義理論の影響を危惧していた。正直、今回の司法の判断に対しては安堵の念が隠せない。

 日本の証券市場における海外投資家の持ち株比率は約20%、取引額の約50%を占める。ニッポン放送が主張する経営既得権の保身や株主軽視の施策がまかり通った場合、海外投資家は日本市場から大挙して退却したであろう。見捨てられた日本市場の末路は、株価が暴落し、銀行・生保の自己資本率が低下し、日本経済がクラッシュする危険があった。

 今回の判決について、市場関係者の100%、経営者の70.6%が支持している。資本主義では、会社は社員(株主)のものである。従来の日本的常識では、「会社は従業員のもの」であった。これは社会主義である。資本主義がグローバルスタンダードとなった現在、日本独自の資本主義は通用しない。日本独自の勝手な解釈・都合は許されない。

 ある世論調査の結果では、ライブドア側の支持者は若年層を中心に60%を超え、フジテレビ側の支持者は30%を切った。今回の闘争は、世代間の闘争に発展する様相も伺える。年金の世代間不公平と合間って、若年層の過剰反応も危惧される。ここで大切なのは、文句・愚痴を言い合うことではなく、解決策を議論することである。また、政治家や官僚に全てを委ねるのではなく、国民一人ひとりが考え・決断することである。

 今、日本は大変革のときを迎えている。この変革を生き残るには、従来の常識に囚われていてはいけない。過去の成功体験を潔く捨て、新しい価値観をいかに早く体得するかが生き残りの鍵である。このためには、安定という大切なモノを捨て、リスクと上手くつき合う必要がある。変革のときには、保身ほど危険なことはない。大切なのは明日の自分であり、最大の敵は昨日までの自分である。

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 このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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[2005年]