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 庭にクロッカスの花が咲き、落葉樹に新芽が出始めた。庭先の畑に何を植えるか、そろそろ決める時期である。自分でやるという行為は、計画・実行・収穫の各過程を楽しむことができる。結果は考えず、過程を楽しむのが第一である。

2005年04月04日

ペイオフ凍結の全面解禁


 ペイオフ凍結の全面解禁を機に、預金の預け高が大きく減少した。昨年の一部解禁では、保護対象外となった定期預金から保護対象である普通預金へのシフトが大多数であったため、預金総額の変動は軽微であった。

 今回の全面解禁では、9割以上の銀行が決済性預金(利息ゼロの普通預金)を導入したにもかかわらず、預金残高が大きく減少した。一方、個人向け国債の売れ行きと、外貨預金の預金高が、急激に伸びている。資産運用の必要性が一般に浸透した結果、安全性より運用効率を優先させているのであろう。

 さて、ここで問題がある。多くの方は、銀行に勧められるままに個人向け国債や外貨預金へ資金をシフトしている。確かに、国債の利回りと外貨預金の利息は、定期預金より高金利である。しかし、そのリスクについて認識している人が少ない。

 国債・外貨預金共に信用リスク(デフォルトリスク)がある。国債は発行元の国が破綻した場合に、外貨預金は預け先の銀行が破綻した場合に、紙切れとなるリスクがある。国・銀行の財務状況を考慮すると、決してローリスクではない。

 日本人は、銀行を過信している。高度経済成長期の成功体験により、銀行神話が出来上がった。相次ぐ銀行破綻で銀行神話は崩壊したが、多くの国民は銀行依存症から脱皮できない。

 戦後教育の一貫として、金銭教育を行わず、銀行依存型の資産運用を徹底させられた。今さら、銀行依存から『自助努力』『自己責任』と方針転換されても、変化に対応するには大きな努力がいる。

 政府は、『自助努力』と一言で片付けるが、その実は険しい道のりである。残念ながら多くの人が、変化の必要性を認識せぬまま、または認識するのが遅れ、脱落(資産運用に失敗)する可能性がある。

 このような時代に、FP(ファイナンシャルプランナー)として、今やれることは何か? 常に自分に問い続け、できることから実行する決意である。

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塾 長
(ピカイチ先生)


 このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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[2005年]