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シャラの木が花をつけた。
白い花びらを、大きく真横に広げる。
朝日を浴びて、深呼吸をしている。
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わが家の四季ヘ
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ナウル共和国は、太平洋上に浮かぶ島国である。東京の品川区とほぼ同じ面積で、車なら20分で国を一周できる。さんご礁の上に鳥の糞が堆積してできた島である。
20年前、この国の一人当たりのGDPは日本の2倍以上で、世界一裕福な国であった。リン鉱石の輸出により、国民はほとんど働く必要はなかった。教育費も、食費も、あらゆるものが国から提供されていた。
現在、リン鉱石は底を尽いた。国としての外貨収入がなくなったいま、国民の90%が失業中である。働く意欲は乏しく、飽食と運動不足のため糖尿病患者も多い。
昼間なのに、多くの人が外をブラブラしている。理由は、「特に目的はない、暇だから・・・・」。
ナウル共和国では、リン鉱石という資源が国民の意識を変えた。そして、20年という短期間に資源は底を尽き、謳歌した暮らしは短い夢で終わった。
しかし、一度緩められた人間の意識と高められた生活水準は、簡単には元に戻らない。この現実をナウル共和国は示している。
さて、日本を振返る。外見の姿形は違えど、ナウル共和国の人と同じ過ちをおかしていないだろうか? ナウル共和国よりゆっくりと変化が進んだ分、過ちは習慣化し常識化しているはずだ。
われわれは、われわれの習慣や常識に疑問を持つ必要がある。
国が変わるには、先に個人が変わる必要がある。集団(組織)に責任を求める前に、自分(個人)の責任を問うことを忘れてはならない。組織は個人の集まりであり、個人の想いを写す『虚像』でもあるから・・・・。
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塾 長
(ピカイチ先生) |
このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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