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【 ナンテン 】

ナンテンの白い実が熟した。
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赤い実ほど減らない。
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2008年12月22日

正規社員と非正規社員


 製造業を中心に雇用調整が続いている。レイオフの対象は、期間工や派遣社員などの非正規社員が正規社員より優先されている。

 百年に一度といわれる大規模な景気後退の荒波は、比較的健全とされた日本経済にも押し寄せてきた。荒波の大きさは私たちの想定以上で、大企業を中心とする雇用調整が社会問題として日々マスコミを賑わしている。

 正規社員と非正規社員という契約条件の違いが注目されているが、個人的には違和感がある。「正規社員は定年まで雇用される」という前提条件が現実離れしているからだ。

 会社の平均寿命は25年を切っている。現役40年間で平均2回、勤務先がなくなることを体験する時代となった。この流れは、大企業も例外ではない。

 私ごとで恐縮だが、勤務歴22年の間に勤務先がなくなることを3回経験した。このうち2回は会社自身がなくなったが、ひとつは東証1部上場の会社であった。勤務条件はすべて正規社員であった。

 生活経営において、収入の安定さはとても大切である。しかし、安定を実現するには多難な時代となった。社会全体の不確実性が増しているからだ。

 安定さを増強するには、他人(国や企業など)にお願いする方法と、自分で制御(自立)する方法とがある。経済が右肩上がりの成長時代は、国や企業の余力に全面的に依存することもできた。成熟時代となった現在は、国の事情も企業の事情も変わった。

 雇用調整による一時的な困窮への救済は不可欠である。私も失職したときに助けていただいた。しかし、生涯設計という長期計画を考えた場合、一生面倒を見てもらえる権利と勘違いする危険がある。

 社会の不確実性が増し、自立の大切さが増している。これが時代の流れとするならば、正規社員と非正規社員の議論が注目されることに対して、時代の流れに逆向する危うさを感じる。雇用問題を議論する上で、現実とのズレを感じる。

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(ピカイチ先生)


 このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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[2008年]