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〜 物理頭のシステム屋が、経済の現場を因数分解する 〜

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ウドの花が満開です。
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2012年10月22日

スカイツリーの膝元の工芸品


 スカイツリー下のタウンビルへ行った。平日の昼どき、レストランは何処も行列待ちである。各売場も、観光客で混雑している。

 地元墨田区ゆかりの工芸品コナーで、革の財布が目に留まる。機能は最低限で、小銭も入れられない。装飾は一切なしで、メーカーの刻印もなし、タグもなし、箱もなし。現物一本勝負である。

 期間限定の実演販売、商品棚の奥で作業する職人さんに声を掛けた。

「この財布、茶色はありますか?」
「あるよ、もうすぐ出来上がる」と言いながら作成中の財布を見せてくれた。

 購入したく値札を見ると、19,800円。「高い」と思った瞬間に、職人さんが話し始めた。

「いい値段しているが、素敵な特典付きだ」
「(私の)工房の名刺を付けるよ」と自信たっぷりに言う。

 面白いと聞き入っていると、職人さんが続けた。

「(工房へ)連絡をくれれば、いつでも修理するよ」

 その場では購入を見送ったが、後悔が日々積もる。素敵な財布だった、素敵な職人だった、素敵な出会いであった。再会を願う毎日である。

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(ピカイチ先生)


 このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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[2012年]