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わが家の四季ヘ |
高校の家庭科教科書を見せながら、帰省した息子(大2年)に質問を続けた。
「お金の役割の3つ目に『価値の貯蔵』がある」
「お金を家にしまっておいたり」
「銀行に預けたりするなどして」
「価値を貯蔵しておくことができる」
「さて、お金には消費期限はないのかな?」
沈黙が続く。しばらく考えさせた後、話を続けた。
「実は、お金にも消費期限がある」
「約80年周期で金融危機が起こっている」
「そして、お金(紙幣)がモノ(紙)へ帰っている」
「大切なのは、なぜ歴史は繰り返すかだ」
「いま、湖畔の小さな村に漁師がいる」
「漁師は、湖の魚を捕り、生計を立ている」
「毎日、自分が食べる分と、近所の仲間へ配る分の魚を捕る」
「ある日、遠い町から、男が魚を買いに来た」
「その男は、魚と交換に紙幣を1枚くれた」
「紙幣10枚で、より多くの魚を捕る道具と交換するとのこと」
「漁師は、紙幣10枚を貯め、新しい道具を手に入れた」
「毎日の漁獲量は2倍に増えた」
「自分の食い分、仲間へのお裾分け、残りは紙幣と交換した」
「毎日、紙幣が貯まっていった」
「ある日、漁師は気づく」
「湖の魚が減り、魚が捕れない」
「一方、手元には大量の紙幣がある」
「私たちには『手段を目的とする』悪い癖がある」
「お金は、自分の好意(商品)を、自分の夢へ交換する道具だ」
「ところが、」
「自分の夢を忘れ、手段(お金)が目的のゲームを始める」
「やがて(約80年後)、私たちは過ちに気づく」
「限りある資源を、先取りして、」
「お金へ変換する競争をしていたことに」
「そして、ひとつのゲームを終わらせ、新しいゲームを始める」
「このとき、昔のお金(紙幣)はモノ(紙)へ帰る」
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塾 長
(ピカイチ先生) |
このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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