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 チューリップの芽が出た。厚手で細長い葉が丸まった新芽は、花のつぼみと似ている。

2006年02月20日

アルゼンチンとイギリス


 FP(ファイナンシャルプランナー)仲間の勉強会に参加した。大手N証券のファイナンシャル・アドバイザーの方が、「最近の証券市場」について説明した。その中で、イギリスとアルゼンチンの話があった。

 大英帝国時代、イギリスは世界を制覇していた。当時、イギリスと覇権を二分していたのがアルゼンチンである。現在、イギリスは先進国として生き残り、アルゼンチンは後進国となっている。

 1982年、イギリス領フォクランド諸島の領有を巡って2ヶ月間、イギリスとアルゼンチンは戦火を交えた。フォークランド戦争である。イギリス軍の圧倒的勝利で終わった。日本という第三者の立場から見れば、結果は歴然としていた。しかし、当事者には異なる姿が見えていたのかもしれない。

 かつて工業大国であったイギリスは、現在は金融大国として生き残っている。世界三大証券所(ニューヨーク、ロンドン、シンガポール)のひとつを有し、ユーロ経済圏にいながら単独通貨(ポンド)を発行している。

 イギリスは世界経済の変化を読み取り、工業大国から金融大国へ舵を切った。道路や建物といった工業基盤への投資を減らし、金融基盤への投資を増やした。これが現在のイギリスを支えている。一方、アルゼンチンは経済破綻した。しかし、国内には立派な道路が沢山あるとのこと。

 今の日本は、かつてのイギリスと同じ分岐点にいる。国は、金融基盤の構築を急いでいる。工業基盤への投資が減る中、多くの企業が自立し世界へ羽ばたき始めた。

 一歩遅れて、個人も動き始めている。「預金から投資へ」の意味を理解する人が増えてきた。経済が成長期から成熟期へ移行する中、「自分で考え行動する」ことの大切さを理解する人が増えている。皆がしているから、皆がしていないから、○○が言ったから、などの言い訳がきかない時代の正体が見え始めてきたのだろう。

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 このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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[2006年]