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チューリップの芽が日に日に大きくなる。背丈は5センチを超え、葉が少しずつ開き始めている。
13日、05年の国際収支速報が財務省より発表された。日本企業の所得収入(海外投資に伴う金利収入など)の黒字額が11兆3595億円となり、貿易収支の黒字額10兆3502億円を上回った。
所得収支の黒字額は前年比で22.5%増加した。一方、貿易収支の黒字額は25.5%減少した。日本企業の海外進出によるロイヤリティ(権利収入)増加と、工場の海外移転による国内生産の空洞化が、収支にも現れたきた。
以前勤務していた会社(東証一部で海外進出を展開している)では、賞与は会社の業績と連動し、業績値として営業利益を採用していた。海外進出に伴うロイヤリティは、営業外損益として計上され経常利益に含まれるが営業利益には含まれない。
海外進出が進むとロイヤリティが増加する。会社の経常利益は増えるが、営業利益は増えないので従業員への分配も増えない。従業員が汗をかいた収益でないので当然でもある。では、誰がロイヤリティの分配を受けるのか? 会社自身と株主となる。
会社自身への分配は、新製品開発などの事業に投資されるので、国内設備や国内雇用へと繋がる。株主への分配は、株主の配当収入となり国内消費へと繋がる。いずれにしても、国内の経済活動に寄与することとなる。
もし、株主の多くが海外投資家だったらどうなるのか? 日本企業が海外投資で稼いだ外貨は、海外投資家へ流出し、国内にお金が回ることはない。なんとも淋しい経済活動である・・・。
時々、グローバル経済の観点で投資の必要性を考える。家計・地域・日本・地球と、経済活動のスケールにもいろいろある。世の中の変化を観察するには、いろいろな視点で捉えることが大切である。
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塾 長
(ピカイチ先生) |
このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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