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 クロッカスの芽も伸び、春が近いのを教える。家の中にも、蜘蛛の子が現れた。

2006年03月13日

日銀の量的緩和政策解除


 9日、日銀が量的緩和政策の解除を発表した。株式市場は、不透明感が解消して急上昇した。上昇が懸念されていた金利も、とりあえず落ち着いている。正直、一安心している。

 欧米各国は、インフレ懸念から金利を上げている。日本は、デフレから脱却していないためゼロ金利をしばらく継続する。しかし、日本でも資産インフレが起きている。株価上昇がその最たるものである。

 日銀の指標では、物価インフレを採用している。物価が安定的に上昇した場合にインフレ(デフレ脱却)と解釈する。日々の家計収支(フロー)に焦点をあてた指標である。しかし、資産形成(ストック)に焦点をあてると、既にインフレが起きている。株式では、ミニバブルではという意見も出るほどである。

 日銀の使命として、日本経済の安定的な成長がある。インフレを抑制する使命がある。この視点からすれば、資産インフレや大手企業の業績好転からインフレ抑制策を取りたい。出来たら、ゼロ金利を解除したいだろう。

 しかし、日本の財政を考えると、単純には金利を上げられない。国の借金は600兆円を超える。もし、金利が1%上昇すると、国債の利払いが6兆円増える。税収が44兆円だから、これは税収の10%を遥かに超える。財政破綻が危惧される。

 これから日銀は、難しい舵取りを強いられる。インフレを抑制する必要があるが、金利をあまり上げられない。経済大国という巨大な船を、潮流の変化が激しい狭い海峡を、無事に通過させる必要がある。

 個人においては、大きな分岐点にある。資産形成の行動結果で、将来が大きく変わる可能性が高い。富の二極化は、拡大する可能性がとても高い。

 これからは、「考える」ことがとても大切になる。今、何が起きているのか? これから何が起こるのか? 正直、答えを教えてくれる人はいない。答えを教えられる人もいない。大切なのは、考え方を教わることである。後は、自分で考えることである。考えることが、富と幸せの源泉となりつつある。

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(ピカイチ先生)


 このコラムは、メルマガ「ピカイチ生活経営便り」からの抜粋です。
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[2006年]